アラフォー父ちゃん

仕事、家庭、育児、人生、惑いまくりの名もなき団塊ジュニアのつぶやき

日本に来る中国人は日本にとっても日本人にとっても有益なわけ

日本の自然は美しい。特に5月のそれは。 

昨日家族で伊豆半島に行ってきた。 
関西人にとっては伊豆半島なんて「あったかそうなイメージと読んでもない伊豆の踊子」ぐらいのイメージしかなかったけど、これが思いのほか大当たり。 

伊東駅前の海鮮料理屋さんで山盛りの海の幸を堪能した後、城ケ崎海岸と大室山に。 

 
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城ケ崎海岸は、断崖絶壁にかけられた吊り橋が売りのスポット。 
まあ子供たちと「わー、こわい」とかそれなりにスリルを感じられればいいかなと思っていったけど、思ったより荒々しい壮大な自然に圧倒された。 

そこは4,000年前に近くの大室山の噴火によって流れ出た溶岩で形作られたらしく、観光用に整備されてはいるものの、ところどころごつごつした溶岩がそのまま放置されている。 
また、その溶岩でできた断崖絶壁に太平洋の波が打ち付ける様は、雄大に広がる海とともになかなか荘厳な景色だった。 

少し散策すると、ペリー艦隊が来航したころに作った砲台跡などもある。 
悠久の自然の営みだけでなくて、当時の江戸幕府のあわてぶりなども想像されたりしておもしろい。 

 




そのあといったところが、その城ケ崎を作った大室山。 
今となってはすっかり休火山になって、こんもりとした穏やかな山になっている。 

リフトで頂上にのぼった後の景色がこれまたすばらしい。 
 
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奈良の若草山のように、毎年山焼きをしているらしく視界をさえぎるものが何もない360度の大パノラマ。 

その日は午後だったこともあり、残念ながら富士山はかすみがかってうっすらとしたたたずまいを見せてるだけだったけど、それでもその大きさはなかなかのもの。 
振り返れば、遠く城ケ崎海岸の灯台などを見ながら、伊豆大島や太平洋が広がっている。 

太陽に照らされて、空と海の青、山々や木々の緑がとても映える。 

そして驚いたこと。 
なんとこの大室山に中国人観光客のツアーバスが乗り付けてきていたこと。 

日本人でもあんまりいかない、伊豆の不便な場所に、中国人観光客が来てるなんて。 
ちょっと前までは東京から富士山経由京都・奈良、という黄金コースばかり、と聞いてたけど、いよいよ観光スポットも多様化してるのか。 

日本の観光資源のポテンシャルと未来を感じた。 

そしてその中国人にびっくりしたのもその大室山だった。 

リフトを待つ間、トイレに行くと、ちょうど隣で用を足そうとしている人が中国人だった。 
当たり前のように小便器の前に立つその中国人と僕。 

その後の衝撃の光景に思わず声がでそうになった。 

「ちょ、ちょっと、思い切り便器から外れてますけど、、」(汚い話ですんません) 

ちょっとどころか完全に的を外した感じで、その用が真下に。。ほぼ自分の靴にかかってるんじゃないか、と思うぐらいの勢いで用を足したあと、何事もなかったようにその人は出ていった。。 
どう見ても酔っぱらった風でもないそのおじさん、中国ではそういうのが当たり前なんだろうか。 

あまりの驚きで妻に話すと、女子トイレでもそこかしこに「用の足し方、座り方」についての説明があるらしく、タンクを抱えたり便座の上にのったりしてはいけません、といった説明がわかりやすく図解されてたらしい。 

僕らには当たり前と思えることも、そうすることが教えられなかったり、知らなかったりしたら、全く異なることになるらしい。 

そして気にせず彼らの当たり前のようにふるまう中国人。 
良くも悪くも周りの目や雰囲気を気にしない、「郷に入っても郷に従わない」気質を感じた。 

常識やマナーって、大半の人がそのように教えられ守るからこそ生まれるのね。