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アラフォー父ちゃん

仕事、家庭、育児、人生、惑いまくりの名もなき団塊ジュニアのつぶやき

美しい知床で生きるクマ親子から教えられること

今日NHKスペシャルで、ヒグマ親子の4年間のドキュメンタリーをやってたので家族で見た。

 
知床の野生のヒグマ親子。
 
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まだかわいいオスの子グマ兄弟はシロとクロと名付けられた。
 
知床の美しい四季の自然の中で暮らすクマの親子。絵的には素晴らしいし、いつか旅したくなる理想的な風景だ。
 
でもそこに暮らす動物たちにとっての現実は甘くない。

 

 
厳しい冬の前のエサの取り合い、ある年は川を上るサケが一ヶ月以上遅れ、何頭ものクマが餓死することも。
 
そんな中必死に生き延びた親子。
 
大きくなったこぐまたちはやがて雄のクマとして母から離れ一人で生きていく。
 
でもそこからまた厳しい生活が待っている。
 
森の中には先輩の雄クマが暮らす。
弱肉強食の世界、エサや雌の多くいる条件のいいところは必然的に争いが多く、雄クマは力でそれを勝ち取らないといけない。
 
でも若くまだ力の弱いシロとクロ、それぞれ独り立ちをしながらも、結局争いに敗れ森にいられず、人里に出没することに。
 
それは、知床で野生動物の管理を行う財団にとってもジレンマだった。
 
長年人とクマの共存を目指して取り組んできた。人里に出てきてもできるだけ威嚇などで殺さずに済むよう森に逃がす。
 
でも森に居場所のないクマたちは、結局生きる糧を求めて人里に何度となくやってくる。
 
若いといっても3歳ぐらいになるともう150cmを超えている。一撃で大人に致命傷を与えるのはわけない。
 
クロが出没したのは朝の7時ごろ。
子供達が学校に通う時間帯だけに悠長なことは言ってられない。
 
結局、生まれた頃から番組で追いかけてきたシロとクロ、タイミングと場所は違えど、自然界で負け、人里に現れるようになってやむなく捕殺されるという哀しい運命にともにあうことになった。
 
こういう番組だと普通ハッピーエンドになりそうなものなのに、自然、動物好きの子供達にとっては、なかなか重いものになった。
 
でもこれも受け止めなければいけない自然の厳しさであり、人間の「業」なんだろう。
 
そして妻、どうしても母親目線で見てしまうからか、ガリガリにやせ細ったシロを見たり、独り立ちのために子供を追い払う時も、可哀想に捕殺される時も終始涙していた。
 
番組の最後、シロとクロの母親の姿が映像に捉えられた。その傍らにはまだよちよち歩きの子グマが寄り添っていた。
 
もう会うことはないけど、亡くなったシロとクロの兄弟だ。
 
そして母グマ、彼女はシロとクロの運命を知らない。
彼女はただ、種の保存のため子供を育て、独り立ちさせ、また子育てをする。
 
思えば人間ぐらいだな、こんなにも長く、子供が成人して社会人になっても、まだ子離れせずにひたすら子供のことを心配するのは。
 
大自然に住む野生生物たちの過酷な運命に比べると、飢えも寒さもしのげる僕ら人間(特に日本人)は、比べものにならないぐらい恵まれてるのに。
 
美しい映像を見ながら、親子の距離感も考えさせられる番組だった。