アメリカも中国も韓国も嫌い?
シェールガスが大変なんだって?
きっかけは住商の巨額損失の記事だけど、そのうち妻にとってはアメリカ嫌い!という話にすりかわってしまった。
「アメリカってほんと勝手で嫌い。」
ということに。
妻はどうもこういった話に対して潔癖すぎることがあり、(ずる)がしこいと感じることを毛嫌いする傾向がある。
まあ、火に油を注いだ自分も悪いけど。
子供達になんで勝手なの?と聞かれて、例えば自分の国の製品を売り込む時に、日本ならその良さを一生懸命アピールするけど、アメリカは自分の国の製品が売れるよう、それにあった基準を世界で定めたりする、といったものだから、余計に、「だからアメリカってずるい、もう嫌!」。
TPPだってアメリカにやられたし、中国なんてもっと勝手でひどい、韓国もなんか嫌、とエスカレートする一方。
いや、でもそれは勝負のやり方の問題で身勝手とかそういうもんじゃない。
日本だって政府あげて売り込んだり、勝算ありと思ってTPPに参加したり、それぞれ思惑なんてあるもんよ。
その思惑のおかげで、戦後日本は今では考えられない位の巨額の援助をアメリカから受けたから、今日に至るV字回復や成長を遂げた側面もあるわけだし、とかなんとか言っても、まあおさまらない。
この辺りになってくると、そうやってあなたはいつもグレーな物言いをするから嫌い、ととんでもないとばっちりを受けかけないので、この辺でやめておくことにした。
でもいまや、第二、第三のスネ夫が出てきてる。
「昔は俺がスネ夫一番手だったんだぜ」と年老いて少し貧乏になった奴がどれだけ吠えても見向きもされないから気をつけよう、という話に。
何を気をつけるのやら、よくわからん結論になったけど。
さんな顛末を思いながら通勤途中に考える。
世の中、国だって企業だって、いろんな思惑やら打算やらで動いてる。
そうしないと生き残れないししょうがない。
もっというとそれらを構成してる僕ら個人個人だって同じ。
思惑や打算で動いたり、好き嫌いの感情で動いたり、必ずしも全て意識的に表出してないとしても、僕らだって理性的で綺麗な行動原理で常にいるわけじゃない。
しょせんグレーなのよ、僕ら。
(とか面と向かって妻に言うとまた再燃するから、こそっとブログに書く。)
そうやって考えると、日々頭を悩ませる人間関係も、相手からは読み取りきれないそういった思惑、打算、感情があるから、一筋縄ではいかない難しさを生じさせているのかもしれない。
僕らにそういうフィルターを通して物事を考え、行動してしまう原理が備わっているのは避け難い事実だから、きっと相手もそう。
そんな謎めいた心のうごめきの中で、日々対人と接してるから、相手がわからない、うまくいかないのが当たり前。たとえ親しい間柄でも。
そういった割り切りからスタートした方がまだ気が楽かな。