同窓会で感じた現状への危機感
久しぶりの小学校時代の同窓会。
中学から私立に行ったやつたちもいて、その後の人生はバラバラ。
それでも現代の文明の利器はすごいもんで、FBがつなげてくれる。
いや、本当はそんなツールだけでは意味がなくて、それを使ってつなげてくれる人間がいるからだけど。
そいつのおかげで集まった今年不惑の同期たちで久しぶりに集まった。
また一人海外赴任が決まったからだ。
40にもなると海外赴任も楽ではない。
それぞれ奥さんがいたり子供がいたりと、身軽に動ける年でもない。
今回バンコクに転勤するその友人は、悩んだ挙句、仕事を抱える奥さんを置いて、とりあえず単身で赴任する。
なんでも新婚時代にすぐ赴任したシンガポールで、帯同した奥さんは暇で死にそうでずいぶん苦労をかけたらしい。
それまで鬱になりかけながら苦労してた子育てから解放されて、海外生活を満喫していたうちの妻とは正反対だ。
まあ、それぞれの置かれた環境やタイミングで選択するんだろう。
ゴルフと酒があればいい、というそんな彼に聞かれた。
一週間金に不自由せず、家族からも解放されたら何したい?
全く思い浮かばなかった。
今日いる周りのやつはみな同年代。
夫婦2人で仲良くやってるその赴任予定の友人に加え、今日のメンバーは子持ちの商社マンひとり、独身男性の商社マンもうひとり、そして独身女性の弁護士。
みなそれぞれ休日やりたいことを楽しんでる。
そんな中、その質問に全く答えられなかった。
本当に何にも思いつかない。
別に一人旅したいわけでもない。
どこかで豪遊したいわけでもない。
女性を金ではべらせたいわけでもない。
正直、家族をとると何にもよる術がないというその事実にひそかに衝撃を受けた。
もちろん、平日休日問わず子育てや教育、妻や家族の相手と忙しくしてる。
でもそれはやってあげてる気がしてるようで実は自分が依存してるだけかもしれない。
大変だよー、と愚痴をこぼしながら、でもそれを失うととたんに何をしていいのか途方に暮れる、みたいな。
やばいねー、これって仕事や子育てが終わったとたんにボケが始まる典型的なパターンじゃない?
40にもなるとまあなかなか驚いたり焦ったりすることもなくなってくる。
もちろん職場などではそういうことがプラスに働いたりする。
でもプライベートでは、万事無事がいつもいいとは限らない。
ハッとした驚き、時間や食事を忘れるほどのめり込む何か、そういったものを少々無理してでも意識して追い求めないと、気づいたらすぐアラフィフ一歩手前、ってことになるかも。
そんな恐怖感を感じる同窓会だった。