アラフォー父ちゃん

仕事、家庭、育児、人生、惑いまくりの名もなき団塊ジュニアのつぶやき

どうして面接がうまくいかないのか

就活の季節だ。

今年も、就活に向かう知り合いたちは、エントリーシートや面接に四苦八苦したり、その結果に一喜一憂してる。

この時期になると20年近く前の自分の垢抜けない就活経験を思い出し、そのイケてなさに嘆息したくなる。

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自己分析、志望動機、強み、人生観、いろんなことを考えて、いろんな壁にぶち当たった時期でもあったが、なんであんなに苦労したのか、今では何となく分かるような気もする。

そう、頭で考えれば考えるほど、自分の話す言葉が上滑りしてしまう理由が。

「御社の技術力が、、」
「御社のビジョンが、、」
「人と接することが好きで、、」
「会社とともに成長できる」

とかいろんなカッコつきそうな言葉を考えた。
でもうまく行ってなかった。

決定的に不足しているものがあったからだ。

「自分がここで働くというリアリティ。」

バイトの面接ではなんなくそのイメージを自分で作り出すことが出来てるのに。


もちろん、就活の難しさとは比べられないところもあるが、採用する側にとってみれば、相手が後々自分の後輩や同僚として一緒に働いて貢献してくれるかをみたい、という意味ではバイトの面接も就活のそれも同じだ。

マクドでも喫茶店でも、医療事務でも、バイトの時には「自分は、」とか「御社のポリシーは、」とかを肩肘はって考えず、「シフトで入ったら、どういう仕事をすることになるんだろう、自分にとってできることだろうか、時給は割に合うだろうか」、とかをまず考えてるだろう。

就活で入社を希望する会社だって同じこと。

もちろん会社ごとに使命や提供するモノ・サービスや、社風は異なるし、いろんな職務がある。

でも例えばホワイトカラーであれば、大体のことは、企画書などの書類を作り、相手や顧客に気に入ってもらえるよう策を練って説明し、物事をうまく進めるために、関係者とコミュニケーションを取り、説得したり協力を仰いだり相談したり、の連続だ。

例えば銀行志望ならプロファイをしたい、とか資産流動化に興味あります、とか法人営業をしたい、とか言うのはいい。

でも、もっと肝心なのは、その単語に潜む仕事を、毎日自分が取り組むタスクとしてどれだけ具体的にイメージができて、そしてその働いてるイメージを面接相手先に伝えられるか、「こいつは働いてくれそうだな」と思わせられるかだ。

就活で行き詰まったら、ぜひその会社の事業ではなく、冷静にその会社での毎日の仕事をイメージしてみてほしい。

そうすれば、自分の志望動機も自分の強みも、その後の質問への答えが、より地に足のついた、面接官に何か響くものになるはずだ。