英語の苦手意識が拭えない3つの理由
グローバル化が叫ばれてもう何年も経ってる。
今や、会社の中で英語が公用語になる時代。
ミャンマーでも英語を話せる人がどんどん増えていて、ますますビジネスでの英語の重要性が高まっていることを感じる。
でも僕ら日本人、どうも英語の苦手意識が払しょくできない。
僕自身、10年ほど前は、英語恐怖心だらけだった。
好んで転職してきたこの世界。
主なお客さんが海外の政府なので、英語を使うのは当たり前。
周囲には留学帰りや帰国子女がうようよいて、英語に対してコンプレックスが募るばかりだった。
そんな僕も、2006年からの4年間のベトナム勤務を経て、英会話が実際にうまくなっているかは別としても、今や英語に対する恐怖心はすっかり消えてしまった。
英語、あるいは英会話を勉強するチャンスはどこにでもあるけど、どれだけ日本で勉強しても、どれだけTOEICやTOFFLで良い点をとってもなかなか自信がつかないもの。
どうしてそうなるのか、どうやったらそれを乗り越えることができるのか、今思うと、3つの理由が浮かぶ。
1.何をどう伝えるかは語学以前の問題
職務上いつかは海外赴任があるので、僕自身一生懸命勉強し、テストも何度も受けた。
でも、帰国子女でもなければ留学経験もない、日本での学校英語に毛がはえた程度の僕、いつまでたっても自信が持てないまま。
でもいよいよ海外勤務が始まり、英語でコミュニケーションをとらないといけなり、最初のころは、ペラペラと流暢にしゃべる英語に圧倒されて「わからん。。」と汗ばかりかいてた。
それでもペーペーだったので議事録をとらないといけないし、とりあえず理解してるふりして、意味わかってないのでメモとってるふりしたり、たまたま聞き取れた単語をノートに脈絡なく書いたりして。。
あとで見返したそのノート、「By the way,」とか「However,」とか、「I see your point」とか書いてて、「肝心のところ何もないやん!!」と一人ツッコミの連続。
でもそのうちだんだんとわかってきたことがあった。
意外と海外の人も、考えながらしゃべってることに。
日本人同士会話してても、「結局この人何言いたいんやろう」という人はよくいる。
考えながら、というのはまだいい方で、ひどい人は結局まわりくどい修飾節的なことばかり言って、結局要領を得ないことを言ったりしてることも結構ある。
それ以来、自分の英語能力の低さは棚に上げて、「言ってることがわからん」と開き直って、わからないことは素直に聞く、ということができ始めるようになった。
そうなんだ、相手も大したこと言ってないって。(もちろん立派な人もいるけど)
2.伝わらないことは恥ずかしくない
もうひとつ、今振り返ると自分自身を縛っていたのが、変なプライドだった。
日本で何年も勉強したはずなのに、なんでこんなにうまく会話できないんだろう。
なんでいつも幼稚な表現ばかりで、気の利いた言い方ができないんだろう。
きっとこんなたどたどしい英語を話してる俺は見下されてる。
最初はそんな気持ちというか自己嫌悪ばっかりだった。
でもこれまた、英語を使うことの意味をはき違えてた。
英語を使って会話して理解しあうのが目的ではなくて、英語をもっと上手く話すことがあたかも目的になっていたかのように。
考えてみればお互い言語が違うので、上手い下手があるのは当たり前。
その中で、いかにお互いの言わんとするところを理解するか。純粋にそれだけなんだよな、ほんとは。
だって、たどたどしく日本語をしゃべる外国人がいたとしても、僕らはその人が何を言おうとしてるのか、それこそ脳をフル回転させて理解しようとするものの、その瞬間は決して「こいつ全然しゃべれんやんけ、あほちゃうか」なんて思わないし。
だから相手だってほんとはそう、一生懸命聞いてくれる。
そんな中で、「あー、俺はどうしてこんなに下手くそなんだ」とか嘆いたり尻込みしたりする前に、使える単語だけでいいので堂々と伝え、また理解しようと努力する姿勢を見せればいいんだ。
最近、言葉を猛烈に覚え始めた2歳の末娘と会話してても思うけど、彼女には恥じらいは皆無。
いかに自分の思いが伝わるかに全霊を込めていて、こっちが理解してないと「何でわからんねんボケ!」と言わんばかりにそれこそ全力で怒ってくる。
まあ2歳児と同じにはできないけど、それぐらいの気概で十分じゃないかなと思ってしまったりする。
3.良好なコミュニケーションを取る上で一番大事な事
それでも満足にコミュニケーションが取れないと恥じらいや後悔、悔しさというものは残る。
そこは日々努力するしかない。
でも会話能力を上げるよりももっと大事だと今思うことがある。
長期的な仕事相手や友人関係なら当然、たとえ一回きりで会う人でも、僕らは単に相手と会話をしているのではない。
その人となり、性格、表情、そういったものを五感をフルに使いながら感じ取り、「この人はどんな人なんだろう」と人間性を見ている。
国籍が違っても、使う言語が違っても、結局は人間。
どこの国にも明るい人もいれば、まじめな人もいる。ジョークばかり言って笑わせる人もいればとっつきにくい硬い表情の人間もいる。
もちろんちゃらんぽらんな人もいる。
だから、少々会話能力がなくても、あとは自分の人間性で乗り切る!
日本でボケるのが好きなら、片言でもいいから英語でボケる。
「奥さんその後元気?」とか「そのヘアスタイル似合うね」とか、細かいところに気を配った言葉を投げかけることができるのなら、英語でもそういうフレーズぐらいは覚える。
自分の英語を知ってもらうよりも、自分そのものを知ってもらおうとすると、徐々に英語に対する不安は薄れてくるもんだ。
英語は手段!
楽しく使ってやろう。
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