天下のGoogleでさえ驚いた、ビッグデータを使った結果明らかになった理想の上司になる8つの教え
世界に冠たるビッグネームで、今のところ21世紀ベストの会社と言ってもいいGoogle社。
生産性、働く環境、人気、どれをとっても申し分ない企業だけに、基本集まる人材は天才と言ってもいい位の優秀な人たち。
でも、そんなGoogleでさえ、人を使うということに関しては悩みが尽きなかった。
どうして『できるチーム』と『できないチーム』が生まれるのか?
この解決法がいかにもGoogleらしい。
2009年、Googleはビッグ・データ(マネージャが直面した10,000件の事象を100程度の変数で解析)を駆使してProject Oxygenなる人事評価プログラムを実施。その目的はずばり、
グーグルにとって求められている「より良い上司(ボス)」は何か。。
この解析結果がまとめられたものがEight Habits of Highly Effective Managerとして以下の8つにまとめられた。
1. Be a good coach;
第一位
良いコーチであれ。
良い点、悪い点とバランスのとれた具体的で建設的な助言ができること。
1対1のミーティングをしたり、個別の目標を与えたり個々への目配りをしてやれ。
2. Empower your team and don't micromanage;
第二位
チームを力づけてやれ、でも細かいこと気にしすぎるな。
自由と管理のバランスに気を使いながら、チームメンバーがちょっと高いハードルに立ち向かえるだけの力を 与えてやれ。
3. Express interest in team members' success and personal well-being;
第三位
チームメンバーの成功や人生に関心を示してやれ。
仕事人としてでなく彼らの生活ぶりも関心を持って知っておけ。
そして新入りを温かく迎える雰囲気を作ってやれ。
4. Don't be a sissy: Be productive and results-oriented;
第四位
臆病になるな。生産的で結果を出すことを考えろ。
チームメンバーがチームに何を期待していて、そしてそのチームにどう貢献したいと思ってるかをしっかり感じ取れ。
チームメンバーには仕事に集中させ、変な障害を取り除くのにはもっと年寄りを使ってやれ。
5.Be a good communicator and listen to your team;
第五位
コミュニケーションをしっかりとって、そして聞き上手になれ
コミュニケーションとは双方向、しっかり聞いてそして情報を与えてやれ。
会議は簡潔に、目指すゴールをさくっと示してやれ。
オープンな対話を常に心がけろ。
6. Help your employees with career development;
第六位
彼らのキャリア形成にも一役買ってやれ
7. Have a clear vision and strategy for the team; and
第七位
明確なビジョンと戦略を抱き続けろ
嵐にあってもチームにはゴールと戦略に集中させてあげろ。
ゴールと戦略作りにもその達成に向けたプロセスにも、しっかりチームメンバーを巻き込んでやれ。
8. Have key technical skills so you can help advise the team.
第八位
チームにアドバイスできるだけの技術力をしっかり持っておけ
当のGoogleすらこの結果は意外だったらしい。
みんな上司に技術力は求めてない。
優秀な選手が優秀な監督になるとは限らないということがこうも見事に明らかにされてしまったのだ。
そしてここからがまたGoogleらしい。
グーグルはこの8カ条が組織全体に染み渡るように、その効果を数値でしっかり見せつけながら徹底的にトレーニングプログラムを行った。
まとめ:結局どんな組織であれ、上司に求められるのは人間力
それにしてもどうだろう、この結果は。
8カ条はあまりにも普通、平凡とさえ感じられる。
でもきっとこれがどこの組織にも通じる秘訣なんだろう。
そして上司になる中堅たちは、まさに人間力が問われている。
あなたの背中はどう見られてるだろう?
出典
http://www.nytimes.com/2011/03/13/business/13hire.html?pagewanted=all&_r=0
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