アラフォー父ちゃん

仕事、家庭、育児、人生、惑いまくりの名もなき団塊ジュニアのつぶやき

毎日を少しだけ面白く過ごしたい人へ

スーツを来て西宮駅を降りると奇妙な感覚にとらわれる。

 
きっとそれは普段ならパパとして、それか義理の息子として降り立つ妻の実家の最寄り駅だったからなんだろう。
 
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今の部署に来てから半年、珍しく出張の機会を得た。
アジアやアフリカへの1週間の出張を繰り返していた時代と違って、たった1日の国内出張だけど。
 
でもそれが生まれ育った地元なのは良かった。
最初の違和感もつかの間、やっぱり地元の空気を喜んでる自分がいた。

 

 
関学での打ち合わせを終えて、阪急宝塚線に乗る。
 
「ここが「阪急電車」の舞台になったところですかー」
 
とヒットした有川浩の本やドラマに触れながら同行した同僚が素直な感動してることもなんか嬉しい気分になったりした。
 
やっぱり地元はいい。
 
電車から見える山並みも、電車でワイワイ喋る学生たちの関西弁も心地いい。
 
見事に西日がまっすぐ差し込む駅のホーム。
 
そういえば関西ではきれいに東西を電車が走っててそれが当たり前だったけど、意外と関東では、駅のホームでこんなにきれいに西日が差し込む駅は少ないんじゃないだろうかと気づく。
 
もっとそういえば、関西ではJRも阪急もホームに転落防護柵がないなあ、もしかして関西の方が明るくて人生楽しんでるから?とか考えを飛躍させてみたりもする。
 
この駅では昔こんなことあったなあ、とか当時だったら目もくれなかった駅前のどうってことないマンションに生活してる人たちに思いを馳せてみたり。
 
どんどん思考が展開していた。
これはもう地元だからってウキウキしてるだけじゃない、何かがある。
 
新大阪に向けてJRに乗ってる時なんとなくわかった。
通勤ラッシュにさしかかったその電車では、きっといつも通りの日常を過ごして、ちょっとうかない顔のサラリーマンたちが沢山乗ってた。
 
明らかに僕とはウキウキ感が違う。
それは彼らにとっては日常でも僕にとっては微妙に非日常だったからなんだろう。
 
僕も東京に帰ればまた来週から家と職場の往復が続く毎日だ。
たいして見るものもないいつも通りの光景。
 
でもそうやっていつも通り過ぎる新宿駅でも、中には何人かは非日常の状態で、いつもよりちょっとテンション上がってたり、懐かしさがこみ上げて嬉しくなったり、どうでもいいことにふと気づいてほくそ笑んでたりするかもしれない。
 
当たり前の日常と思ってつまらなそうにしてるのは僕だけかもしれない。
 
もしかするとそういう変わりばえのしない毎日を送れてること自体、偉大なる非日常の中にいることなのかもしれない。
 
そういえば普段は家でも職場でもこんなバカなことにゆっくり思いを馳せたりしてなかったなあ。
 
一息ついて周りを見渡せば、いつもの毎日も少し違った刺激的なものに見えるかもなあ。
 
そろそろ出張終わり。