驚くほど自分たちを過小評価する僕らが気付くべきこと
レンガっていうのは真上に積んでいったら倒れるわけですよ。高くなってきたら横に積んでいかないといけない。ところが横に積んでいった人ってのは評価されないし、見えないんですよ。上に積んでいった人だけがやっぱり見えてくるからね。だから横に積む人かたくさんいるっていうのが、日本の強みじゃないですかね。
今日イチで響いた、日本代表を率いた岡田前監督の言葉。
今や世界中が注目する日本のサッカーの成長ぶり、その秘訣を聞かれた岡田さんが発した言葉。
名もなきグラスルーツの取り組みの積み重ねが、今の日本のトップレベルを作り上げる礎になっているということ。
中国のクラブチームを率いた経験のある岡田監督ならではの含蓄のある言葉。
世界の中では、決して派手でもなく、主導権を争うほどの存在感があるわけでもないけど、その着実性と束になってかかった時の組織力は、世界に類を見ない強さとして、評価されてる。
海外相手に働いてると、自分たちが思う以上に日本の強みを認識させられる。
全体の利益のために自分が尽くすことが、ひいては自分の利益につながる。一朝一夕にはなし得ない、綿々と続くひとりひとりの積み重ねがあってこその、その実績。
その感性はきっと世界のどこにも真似のできない強みだと思う。
もちろん、自分の身がどうなろうとも、という犠牲的精神とは違うけど、自分の力を全体のために捧げる、そういう意識はぜひ僕ら日本人として脈々と受け継いでおきたい精神だ。
僕らが想像する以上に、僕らはいい人たちに囲まれて過ごしてる。
いろんな国の人たちを見ると、より強くそう思う。
一番得してる人たちか、と問われるとなんとも言えないけど、悪くないよ、俺ら。