結婚したいなら決断するな
なんで結婚決めたん?
と聞くとよく返ってくる言葉がある。
「勢い」とか「魔がさした」とか。
まあ、当人たちは幸せの絶頂期にいるから照れ隠しと冗談が混ざっての回答だ。
でもこの前、あながち間違ってないんでは、と思わされる事があった。
友人との飲み会で、決心について話題になったが、そもそも人はどういう時に決心をするのか、そして決断や判断とはどう違うのか、という議論になった。
ちなみに判断だとjudgeとかassessmentとかthinkingなどもあったが、英語でももう少し軽い感じで日常的に行うんだろう。
でも決心と決断の方はどうも日本語に潜むニュアンスと違って合点がいかない。
英語の専門家に聞くと、決心はmake up my mindの方がしっくりくるとか。
確かにそっちの方がしっくりくる。
なんだろう、この違いは。
決心と決断の違い、それは漢字にも表れてる。
決断→何か決める時には何かを断つような、トレードオフ、あるいは何か悲壮感すら感じる重い選択のように感じる。
会社を辞める、彼女と別れる、和食か洋食か決める。。
かたや決心。
決心=心に決める。
とにかく自分がそう思えばいい、という気軽さが感じられる。どこか後で「やっぱりやーめた」という余地を残すような。
ダイエットする、禁煙する、週末彼女を誘うことにする。
結婚することはどっちになるんだろうか。
もちろん、結婚するとそれまでの独身時代からは環境も生活も変わるだろう。
でも、だからといって結婚生活と独身生活は比較可能なトレードオフとも言い切れない。
結婚になかなか踏み切れない人は、そもそも比較しづらいものを無理に比較して、決断に足る材料を永遠に整えようとしてるのかもしれない。
結婚は心に決めるもの。
「やっぱりやーめた」も今の時代、ないことないし。但し相当の労力を伴うが。
もし結婚を考えてる相手がいるなら、えいやっ、という魔が肝心。
それでも「決断」したい人へ。
熟考するのは勝手だけど、決断にリスクゼロはないよ。
どこまでいってもリスクテイク、結局は自分の肚の決めようかな。
後で後悔のないように。