アラフォー父ちゃん

仕事、家庭、育児、人生、惑いまくりの名もなき団塊ジュニアのつぶやき

今だから思う、成人したその日から大事にしておけば良かったと思うこと

「成人の日」って何する日なの?

また子供達は打ち返しにくい剛速球のストレートを投げ込んでくる。

まあ、こんな質問にさらりと深イイ話などできれば、理想の親としてもう少し祭り上げてくれそうなものだが、うちは夫婦二人してしどろもどろ。

「何した?」とお互い質問を投げ合いながら、「なんかどっかのホールに集まって、偉い人の話聞いた」とか「久しぶりにみんな帰ってきて同窓会みたいになった」とか「ママはみんなで振袖着た」とか、、答えることはせいぜいこんなことばかり。きっと本来の目的とはかけ離れてるんだろうとは薄々感じながらも。

まあ、今の時代は容赦ない。

親に聞いても拉致があかないとみたのか、「インターネットで調べて」、とすぐ頼まれる始末で親の威厳も何もない。

というか、親はもう知識で子供から尊敬を勝ち取る時代ではないのかなと思いもしたり。。

さて、その成人の日、調べてみると当然ながらごもっともなことが書いてある。

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「大人になったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます」

うん、そのとおり。

ただ、二十歳を迎えたばかりの男女、しかも大学時代を謳歌してる多くの若者にはきっと響かないだろうなあ、頭でわかってたとしても心が。

少なくとも自分はそうだった。

でも、ちょうどその倍を生きた今の自分から見ると、そこからの20年はその重みが圧倒的に違うことだけはわかる。
今になって思うと、だが。

だから、今日成人の日を迎えた新しい大人たちへのエールを込めて、少しだけ感じることを伝えておきたい。


成人式を迎えた若者にとっては、生まれてからの20年の歴史はすごく長くそして重みもあるものとして感じてるだろう。

実際に勉強、友人、恋愛で悩んだり楽しんだり、若さゆえのみずみずしい不安定さで毎日を懸命に過ごしてきたとことだろう。

ただ言ってもその20年は、親や先生をはじめとした多くの大人に見守られ、与えて来られた20年にすぎない。

でも、これからの20年は違う。
いよいよ自分の足で、自分の力で歩いていかないといけない時代だ。

どんな選択をしてもいい、どんな人生を送ってもいい。でも良くも悪くも自己責任だ。

そんなことは言われなくてもはわかってるし、自分は最良の人生を送るつもりだ、と言われるかもしれない。

でも一つだけ心に留めておいて欲しいと願うことがある。
あとで後悔しないためにも。

それは「時間の使い方」。

大学を卒業したらみんな仕事を始めるだろう。もしかするとその何年後かには伴侶と一緒に暮らし始めるかもしれない。

でも、そうやって人生のステージを進めば進むほどなくなって行くものがある。

それが自分の時間だ。

もちろん仕事に打ち込めていたらそれはそれで充実した時間だろう。
また、愛する奥さんや子供と過ごす時間ももちろん充実した楽しい時になるだろう。

でも、そうやって一生懸命過ごせば過ごすほど、自分の時間はすり減って行く。

1日を計算してみよう。
まあ普通6時間は眠る。
日本の場合、残念ながらどこも残業があるのが普通だ、だから9時から19時まで働いたとしても10時間は費やす。
まあ、少し少なめに見積もったけど、僕の場合は平均は20時だから、11時間。

もちろん食事や風呂、トイレ、着替えなど、生活に必要なルーティンも合算すれば3時間はかかってしまう。

これだけでもう1日のうちあと4〜5時間しか残ってない。

さらにある。
僕の場合、家が結構遠い。
通勤に往復で2時間ぐらいはかかる。

さあこれで残りはいよいよ2、3時間。

もちろん、平日とはいえ今の世の中家事を奥さん任せにするわけにはいかない。

日本のお父さんが家事に割く平均時間は1時間に満たないと、欧米に比べその少なさが批判されるけど、まあ平日は1時間も家事に割けたら上出来だ、正直なところ。

残りはどれぐらい?

1、2時間。。
疲れて帰ってきて、テレビをつけてリラックスしたら終わってしまうような時間に過ぎない。

男性の親ですらこんなだから、仕事と育児を両立させて頑張ってる世のお母さんたちは、さらに時間との戦いに追われてる。

僕ら日本人の大人は、あまりに自分の持てる時間が少ないのだ。

「そのうち、、」
「時間ができたら、」

そんな言葉の先は一生待ってても来ない。

もちろん毎日ストイックに自分の時間を管理して、常に有意義に過ごせ、と言うつもりもない。
たまには息抜きしたりぼーっとするのも大いにありだと思う。

ただ、これだけは心に留めておいてほしい。

仕事、勉強、恋愛、家族、育児、あるいは趣味や遊び、とにかくなんでもいい。

その時々で自分にとって一番大事な時間は何か、それを常に考えてほしい。
そしてその時間が最大限得られるようにそれを優先した時間割を作って行動することを心がけて欲しい。

次の20年は、これまでの20年と違ってあまりにも早く過ぎるものだから。

そして、たまに無駄に過ごしたとしても、それはそれでいいじゃないか、と思って欲しい。

悲しんでも嘆いても時間はかえってこないし。

歩んできたその時間そのものも、今の自分を形作る素敵な軌跡だ。

自分の使った時間には、大いに誇りを持って欲しい。

素敵な毎日を送ってください。