アラフォー父ちゃん

仕事、家庭、育児、人生、惑いまくりの名もなき団塊ジュニアのつぶやき

最近つまらない、と思ってる人必見!暗闇で感じる非日常、ダイアログ・イン・ザ・ダーク

「はくじょう」

この読み方すら知らなかった。

目が見えない人が持っている白い杖のこと。

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今日貴重な体験をさせてもらった。
仕事上での参加だから何ともありがたい役得だ。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク


完全な暗闇を体験するソーシャルエンターテイメントだ。

相手の顔はもちろんのこと自分の手をどれだけ近づけても見えない、完全な暗闇の中で、みんなで探検したり、遊んだり、話し合ったり。

その場では、暗闇のエキスパート、アテンドと呼ばれる人たちが僕たちをガイドしてくれる。

彼らは全盲者だ。

 


街中で白杖を持って歩いている人を見ると、つい無意識に「かわいそう」とか「大変だろうな」という目で見てしまう。

でも立場が完全に逆になる2時間、彼らの声や導きがどれだけ心強く温かかったか。

そして一緒に体験した仲間たち。
今回は職場だったから、いろんな役職、立場の人がいて、堅苦しいメンバーだったが、それでも暗闇の中では関係ない。

声を掛け合い、時には手をつなぎ、お互い助け合う。
自然と連帯感が生まれた。

視界を遮られるからこそ感覚も研ぎ澄まされる、、気がする。

そんな中でのダイアログはまた格別だった。

今回のテーマは、ちょっと仕事モードで「障害者支援」。

でもそんな場におかれると、「支援する側、される側」という線引きが正しいのか、そもそも「障害者」というのは誰目線のものなのか、何をもって障害というのか、そんなことまで考えさせられた。

暗闇という非日常から、アテンドの方とともに、光のある部屋に戻って来たあとの振り返りでのこと。

今回の企画をしてくれた代表の方からの一言がけっこう自分には重く効いた。

「今、あなた達は光のある世界に戻って来た。でも、アテンドの全盲の人にとっては、単に部屋を移動したに過ぎない。彼らにとってはそれが日常であり現実である。」

「違いを知る。」
「他人を思いやる。」
「人の痛みを理解する。」

頭では理解していることだが、今回の体験で、また少し、自分の中での意味が変わった気がする。

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ダイアログ・イン・ザ・ダーク

ドイツで始まったこの活動が日本に来てから15年、静かに、でもじわじわとその影響を広めつつあるらしく、年間2万人が参加するまでになっている。

今回は職場の研修のようなものだったけど、毎週、金、土、日・祝日にお手軽な値段で一般の人向けのプログラムが開催されている。

各回8名、知り合い同士は最大4名までなので、常に新たな人との交流や触れ合いが生まれ、また、新たな自分にも出会えるかもしれない。

トイレに行ったら、「love in the dark」なんていう、なんとも魅力的な企画のチラシが貼ってあったが最近はカップル向け、シングル向け等いろんな企画も提供されている。

殻を破りたい人、新たな出会いや刺激が欲しい人、カップルや夫婦でさらに(もう一度?)愛を深めたい人、親子間の関係を再活性化させたい人、いろんな境遇の人に、面白い気づきを与えてくれそうだ。

オススメです!


ダイアログ・イン・ザ・ダーク