組み体操の意義って何だったんだろう
最近は、この季節に運動会をすることが増えてきてるらしい。
子供時代は考えてもみなかったけど、確かにいろいろ一筋縄ではいかない子供達をまとめ、リードしながらイベントをうまくこなして行くのは本当に大変。
ただでさえ秋は遠足や音楽会などイベント目白押しなことを考えると、例え梅雨になろうがこの時期にというのはわからんでもない。
さて、運動会の目玉の一つといえばいつの時代も組み体操。
でも、最近「組み体操はやめたほうがいい」といった議論も出てる。
確かに思い返せば特にいい思い出もないこの競技、これをやる意味がどこにあるんだろう。
うちの場合は、1、2年生がダンス、3、4年生が組み体操、5、6年生がソーラン節、といつも決まってる。
それ以外は個人競技のかけっこと、学年ごとで勝敗を争う団体競技なので、得点にはならないけどみんなで作り上げる作品をやる、というのはわからんでもない。
音楽会でもなんでもそうだけど、得手不得手がいて、リードする子、逆に足を引っ張りながらも頑張る子、そんな中で最終的にみんなで完成させるというプロセスに意味はあるんだろう。
でも、子供の頃は無駄に背だけ高いひょろ長だっただけに、ピラミッドでもタワーでもいつも下。
しかも体が硬くてブリッジひとつとってもギリギリだったので、練習の頃からして憂鬱で、ついに達成感は持てなかった。
ただ、やっぱり子供はいろんな特性があって、勉強ができる子、運動ができる子、ぱっとしなくてもたまたま小さくて組み体操で一番上になる子、などいろいろあることを考えると、誰がが何か一つでもいい思い出になるきっかけをできるだけ多く作ってあげること、その一つとしてこういった組み体操とかの出し物があるというのは、親としても嬉しいかも。
でも問題視されてる10段ピラミッドとか、落ちたり崩れたりしたら大怪我につながるようなものはやりすぎ。
下で歯を食いしばってる子がついかわいそうになるし、落ちて怪我したら、と自分の子でなくてもつい心配が先に立ったりして、せっかくみんなで作り上げた作品を素直に見れなくなってしまう。
とにかく終わった後、怪我なく笑顔でいられる生徒たちが一人でも多いことを祈ってます。