ふみの日に考える、文字にすることのありがたみ。
もう今は夏休みに入ったから、2週間ほど前の話になる。
息子が急に熱を出して学校を休むことになった。
今年の担任は、巷で噂になるほどの名先生。
おかげで息子も学校に行くのが毎日楽しそうだ。
でも熱が出てしまってはしょうがない。
夕方近所の子が連絡帳を届けてくれた。
そこまではよくあること。
でも中には無数の紙切れが。
きっと先生がいつもそういう企画をしてくれるんだろう。
クラスメイトが思い思いの紙に、「元気になれ」「心配」といったちょっとしたひとこと手紙を書いてくれている。
なかにはその日あった出来事を伝えてくれたり。
それを見た息子はそれはもう嬉しそうで、早く元気になって学校に行きたいと、やる気に満ち溢れていた。
結局熱が下がった翌日さっそく学校に行った結果、その翌日にはまた熱で休む羽目になり、またみんなから手紙をもらうことになってしまったけど。
それにしてもこの「手紙」、電話でもなくメールでもない、どこか心に響く特別な感情を呼び起こすものがある。
その意味ではメッセージカードやハガキでもいい。
普段口にしないことでも、紙の上に文字として表現された瞬間、なにか特別に力が宿った気になる。
そういえば昔、彼女と付き合い始めたばかりの頃、どうもギクシャクというかしっくりこない関係から抜け出せなかった時も、自分の思いを手紙に込めて送ったことがあった。
それだけ真剣に書いた手紙は後にも先にもその一回きりだったけど、結局その後結婚し、今もそれなりに仲良くやれてることを考えるとそれなりに意味はあったのかも。
今日はふみの日。
メールでもなんでもいい、最悪最終的に相手に送らなくてもいい。
大切な人に普段は言わないような言葉を並べてみるだけでも、心が温まるかも。