大人になったらどうなるのかを子供に教えたくて調べたら、驚くほどいろいろあった
今一番上の娘は公立中高一貫への受験勉強を頑張ってる。
続く長男は4年。
ずっと公立だった僕には納得できないけど、中学から私立だった妻は長男だけは私立入りを切望してるので、これから3年はずっと中学受験の日々だ。
さてこの受験の意義が難しい。
ある大切な目標に向かって頑張ること自体とてもいいことだけど、それで人生が決まるわけじゃない。
子供心にもその大義名分がないとなかなか心から動かない。
なぜ勉強するのか?
夢を叶えるため?
夢が特にない人は?
今は正直大きくなって好きなことをできる、幸せになる可能性を切り開くことにつながる、ぐらいしか言えない。
きっと子供にはピンとこないだろう。
大人になったら何になりたいか?
こういうアンケートでよく出るのがサッカー選手などのスポーツ選手やパティシエ、先生や医者、コメディアン。
まあ会社員とかいう人はいない。
本当はそっちの人が圧倒的に多いんだけどね。
それもそのはず。
そもそも子供達の大人へのイメージはせいぜい両親か親戚、先生や習い事先、近所の大人、あるいはTVなどで見る人たちぐらいで、視野は驚くほど限られてる。
だから大人になったらみんなどんな仕事についてどんな人生を歩んでるのか、ちょっと子供に教えたくなったので、とりあえず職場や取引先を除く自分の身の回りの親戚や友人、知り合いが就いてる思い出せる限りの職業をあげてみた。
まずは親戚筋から。
総合商社、電機メーカー技術者、鉄鋼メーカー技術者、銀行員、作家、パイロット、子供服のデザイナー、中学の先生、損保、ライフプランナー、保育士、介護士、CG技術者、SE、アニメプロデューサー、ゲームのグラフィックデザイナー、大学の先生、CA、塾講師、生保事務、化学メーカー、税理士、住職、ピアノの先生、主婦、薬剤師、建設会社
27種類。
遠縁や義理も含むけど親戚筋だけでもこんなに。
面白くなってきたから調子乗って子供から大学時代までの友人たちも。(重複は省略)
国家公務員、弁護士、空港管制官、陸上選手、専門商社、食品メーカー技術者、ジャーナリスト、自衛隊、売れないギタリスト(今はどうしてるかなあ)、出版社、証券、大学の准教授、医者、イベントプランナー社長、麻薬Gメン、警察官、家電メーカー、アナウンサー、地方公務員、バイクメーカー、新聞社、アパレルメーカー、研究機関、ITプログラマー、重工メーカー、薬品メーカー、不動産経営、酒造メーカー、小学校の先生、銀行員、クレジット会社、IT会社社長、OA機器メーカー、キャンプ場運営、医療機器メーカー、獣医、青年海外協力隊、フードコーディネーター、インテリアコーディネーター、通信会社、幼稚園経営、記者、ノンバンク
43種類、これで学生時代終わり。
大人になってから。
この辺りになるとだいぶ幅広くなってくるけど、そのぶん薄くもなるから、顔見知り程度は避けて遊びに行ったり飲みに行ったりできる関係から重複のないものを。
外資系金融、コンサルタント、国際機関、日本語教師、旅行会社、音響メーカー、重電メーカー、包装メーカー、司会業、大学教授、外交官、再生可能エネルギーベンチャー、政府系金融、照明メーカー、看護士、翻訳業、シンクタンク、カウンセラー、NPO代表、公益法人、教育サービス、弁理士
22種類、まだありそうな気もするけど、そろそろ頭が限界。
合計92種類か。
こうやって並べてみると自分の住んでる世界もある程度見えてきて面白い。
どっちか言うと企業勤め主体で、スポーツ選手やメディアで活躍する人、アーティスト系が薄い。
類は友を呼ぶというべきか。
それにしても見事に子供達が思いつかないキャリアに就いてる人ばっかりだ。。
でももちろん、これらの人たちはそれぞれ立派に大人になって、そしてたくましく楽しく生きてる。
少なくも僕が知ってる世の中だけでもこれだけ多種多様な人生があるんだ。
なんのための勉強?
夢は何?
達成できるの?
子供達はこれから思春期を迎えるにつれだんだん将来に不安になったり、自分の夢に疑いを持ったりし出すかもしれない。
そんな子供達に少しでも明るい未来への道筋を示して上げられたら、大人になって働くことに少しでも具体的かつ多様なイメージがわくようにしてあげられたら、夢が見出せなくったとき、何か壁にぶつかった時の道しるべやちょっとした勇気につながるかも。
僕らの老後のために、それを支えてくれる子供達に僕らの今を教えてあげること。
これはきっとみんなで取り組むべき大切なことかもしれない。