子育てに悩むぐらいならいっそ育児放棄した方がはるかにうまく行くと分かった
子供を持つと心配のタネは尽きない。
赤ん坊時代は発育が順調か気になる。
幼稚園に通い出すと、他のお友達とちゃんと仲良くできるか、自分のことをきちんとできるようになるか。
学校に行ったら行ったで、仲の良い友達を作れるか、イジメにあわないか、勉強ついていけるか、スポーツか何か取り柄はあるか、などなど。
子供の年齢とともに悩みは尽きないどころか増える一方。
そろそろ子供が高学年になると、彼らが大人になる頃まで思いを馳せながら、どんな学歴がいいのか、大人になる上でどういった素養や知識を身につけさせればいいのか、さらに親の悩みは深まる。
さらに悪いことに、歳を重ねるにつれ、子供達はどんどん言うことを聞かなくなる。
なんだろうこの悪循環。
いわゆる育児本やイクメン推進本は、世にあまたあるけど、どれも赤ちゃんから幼児ぐらいで、学校に行き出すと今度はあたかも育児=教育かのように、受験対策などの本ばかり。
意外なほどに、思春期を迎える子供の成長や人格形成そのものの本がない。
自分がそうであったように、子供は親の言うことは聞かないし、親の思う通りになんか行くはずもないことは十分理解してる。
でも親だけにそういう理性では片付けられないところで、いつまでも子供の行く末を案じて手を差し伸べたくなる。
どうやったらこの悩み、苦しみから解放されるのだろうと考えた結果辿り着いたのが、人生の先輩に聞くことだった。
そろそろお子さんが独立するぐらいの先輩に聞いてみたところ、お勧めされたのが、「育児放棄」だった。
もちろん悪い意味ではなくて。
もちろんその最も身近なモデルが親なわけだけど、良くも悪くも近すぎて、悪いところも見えるし常に冷静にいられるわけでもない。
しかも、子供が素直に聞いてくれないとすればなおさら、よかれと思うことは聞いてくれない。
「だからそれを放棄して、アウトソースするんだ」
ということらしい。
今年40になる自分自身、まだまだ不安な部分、自分を改善したいことは多く、いろんな人に学びたい。
きっとそれは子供も一緒。
直接的な言葉でなくても、周りの人たちの言動を見て、感じ取り、いいところは吸収したいと思う。そして親からよりもはるかに素直に。
そう、子供がどういう大人になるのか、それはどういう大人たちと接してきたかにかかってる。
であればこそ親にできること、そらは親自身が、「この人は素敵、この人のこの部分に学びたい」という人たちを見つけ、自分だけでなく子供たちに接する機会を与える。
会社の人、先生、地域の人、なんでもいい。
自分より立派な人、立派なものを持ってる人を捜し出せばいい。
子育てであれやこれやと尽くすよりはるかに簡単ではないか。
おまけに自分自身の向上にもつながって二度美味しい。
もう育児にぐちゃぐちゃ悩むのをやめよう。