アラフォー父ちゃん

仕事、家庭、育児、人生、惑いまくりの名もなき団塊ジュニアのつぶやき

妻は一生かけてアイドルを愛するそうなので、俺もそれに匹敵する趣味を探した

金曜の夜、ほろ酔い気分で帰ってきたら、珍しく妻は起きていた。

 

でもどうも様子がおかしい。

 

どこか浮かれた気分で、気まずそうに何かを隠してる感じ。

 

 

 

 

まあ、見当はついている。

こういう時はだいたいお目当てのアイドルのドラマかDVDでも見てたんだろうとおもって探ったらその通り。

 

DVDでライブを見てひとり大盛り上がりしてる最中に、間悪く俺が帰ってきたらしい。

 

妻が彼に出会ったのは確か5年前。

主演したドラマで惚れたらしい。

 

最初の頃はひどかった。

あまりに好きすぎて、高ぶる気持ちと後ろめたさで、思い切りこそこそしてた。

 

本人はしっかり隠してたつもりだけど、そこは天真爛漫、というか大ボケ奥さん、喜怒哀楽がすぐに顔や振る舞いに出て、そう遅くないうちに白状した。

 

思い切り片思いな乙女気分の妻を横目になんとなく複雑な思いを抱えながらも、別に浮気して家を出て行くでもなし、そもそも相手は国民的アイドルで、競争とかそんな次元じゃない。

いつも熱しやすく冷めやすい妻だけに、そのうちおさまるかと、とりあえず静観してた。

 

でもそれからはや5年。

これはもう本気だ。

本人も一生ついていかんばかりの勢い。

 

今でこそ家族公然のものになってるので話題に上ったり、家族で茶化したりするけど、たまに妻は露骨に嫌な顔をする。

 

もうアラフォーど真ん中よ?

 

まあでも子供三人相手に、毎日ストレスを抱えながら、家事育児、教育・しつけで毎晩ヘロヘロになって寝てる。

 

そう思うと、ジャニーズに心踊り若々しい元気をもらえるのなら、まあ大人な俺としては良しとするか。

 

でも正直妻がうらやましい。

たまたまとはいえ、また直接会うことも会話することもその可能性はほとんどない相手なのに、こんなに一生を捧げんばかりに盲目的になれるなんて。

 

そんな趣味というかライフワークというか、のめりこめることに出会えてることがうらやましい。

 

「あなたも何か見つけたら?」

「そうやなあ、AKBとかももクロに打ち込むか」

 

とか言ってはみるものの、残念ながら全く興味もてない。

いまだに生涯打ち込みたいと思うほどの趣味は自分にはまだない、というかもう今後出ないかも。

 

典型的A型長男タイプの俺、しっかり落ち着いた日々を送るのは大得意、でもあまりに味気ない。

 

特になければ毎日何事もなく無難でつまらないものにしてしまいそう。

 

でも彼女は思い切りそれをぶち壊してくれる。

 

腹立つ時もあるし、「えーっ!!」と結構想定外のこともたくさんやってくれる。

 

勘弁してよー、とか思いながらもそのジェットコースターのような毎日に「来た来た♪」と楽しんでる自分もいる。

 

妻のおかげで、無味乾燥な自分の人生を、とたんに紆余曲折、波乱万丈なものにしてくれる。

 

そう考えると、自分にとっての一生もんの趣味は妻なのかも。

 

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だって、いつも一緒に暮らしてるこのパートナー以上に面白いものはないし、このジェットコースターほどスリリングなものはないから。

 

あと40年ほども楽しめるなんて最高。