アラフォー父ちゃん

仕事、家庭、育児、人生、惑いまくりの名もなき団塊ジュニアのつぶやき

子育ては大変。でもこれだから辞められないと嬉しくなったこと

子育ては本当にストレスが多い。

 

時間も金も労力もかかる。

 

しかも思い通りにいかない。

 

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少し冷静になれば、親子と言っても他人、思い通りに行くはずがないと頭ではわかるのに、友人や同僚と言った他人と同じ距離感で見つめることができない。

 

だからそのもどかしさも半端ない。

 

 

なんでこんなしんどい思いまでして子育てをしてるのか。

幸い後悔はしたことはないけど、疲れを覚えることは少なくない。

 

でも、先週、子供達の様子をいくつか見る機会があって、「これが子育ての喜び」なのかなと思うところがあった。

 

 

 

 

先週木曜は、小学生の娘、息子の担任との個人面談だった。

 

普段学校で2人がどういう生活をして、どういう性格を見せているのかがわかる貴重な機会だ。

 

妻が話を聞いてきた。

 

先生によると、姉は決して前に出る性格ではないけど、普段から落ち着いた振る舞いを見せて、特に話し合いなどの時は、みんなの意見をうまく消化したり集約したりしながら、議論をさりげなくまとめてくれる、とても頼りになる役らしい。

 

かたや弟は、意外にも進んで前に出る性格。でもグイグイ引っ張るというよりは、周りをよく見てみんなの輪を取り持ったり、縁の下の力持ちになったりするとか。

 

まあだいたいそういう時は、先生もできるだけ褒めようとしてくれているのかもしれないけど、だとしても家庭ではいつも気が利かず、フニャフニャ、グズグズしてるところを怒られてばかりの二人だけに、そういう顔を持ってるというのは素直に驚いた。

 

そして何より、二人ともそういう学校という彼らの社会の中で、自分なりに一生懸命振舞っている、しっかり社会生活を過ごしている、というのがわかって、どこか心の奥でとても温かい気持ちにさせてくれた。

 

親の知らないところで、しっかりやってるんだ。

 

そしてその面談に妻が行ってる間、子供にとってはまた別のイベントがあった。

 

その日習い事のあった弟は、初めて自分一人で電車を乗り継いで、習い事に行くことに。

 

もう弟は4年生になるので、初めて一人で電車に乗るというのはちょっと遅いかもしれない。

 

でも誰しもどんなことでも初めてはある。

その初めてを無事乗り切ることができた。

 

そして、本人にとってはとてつもない初めてを経験したのがもう一人。

 

2歳の末娘は、初めて親から離れて一時保育に預けられることに。

 

たった2時間とはいえ、母親に置き去りにされて、見知らぬ場所に一人取り残される時の衝撃はすごいものだろう。

 

事実、あとで保育士さんに聞くと、その後一時間、大泣きしどおしだったらしい(一時間大泣きし続ける根性もある意味すごいが)。

でもそのあと観念したのか、けろっと泣き止み、その後は周りのおもちゃで楽しんでいたらしい。

 

その話を夕食に聞いた息子がボソッと一言。

 

「今日はみんな少しずつ成長できたんだね。」

 

そのはにかんだ様子がなんとも嬉しいというか、心から愛おしいと思える姿だった。

 

そうだ、きっと親はこれを楽しみにしてるんだ。

 

昨日より今日、今日より明日、できなかったことがだんだんできるようになる。

 

毎日毎日、その歩みはゆっくりで少しずつかもしれないけれど、ふとした拍子に感じる子供達の成長がとてつもなく嬉しいのだ。

 

自分の成長は嬉しい。

でも大切な身近な人が成長する姿を見るのはそれよりはるかに嬉しい。

 

 

昨日、息子の空手の昇級試験だった。

 

日頃のトレーニングの成果を見せる日。

 

彼は威勢の良い張りのある声を出しながら、習ってきた型を丁寧に、そして切れ味鋭く披露していた。

 

親バカとしてはその凛々しい姿が本当に嬉しかった。

かといって、抱きしめるわけでもないのが父親の性だけど。

 

帰り際、日本語はペラペラだけど、完全に外国人の友達と楽しそうに肩を組みながら話をしているのを、そっと後ろからついていく。

 

きっとこうやって少しずつ親から離れて行くんだろうなと思いながら。

 

そういう寂しさと喜びが同居した感情を味わえるのも、親ならではの醍醐味なんだろう。