こんな就活だと人事は見向きもしてくれない。
2月に入ってそろそろ就活も本格的に始まってきた。
ある企業の人事部にいる友人も2月は説明会で休みなしという。
就活といえば、、
もう15年以上前のことなのに、就活のことを思い出すと、間一髪で失敗しかかった、あのギリギリ感で今でも冷や汗が出る。
なんて浅はかな学生だったんだろうと、今振り返っても正直恥ずかしいけど、これからの学生さんたちが、同じ失敗を繰り返さないためにも書いておこうと思う。
まあ、当時と違って今の学生さんははるかに真面目だけど、きっと抱える不安は同じだと思うし。。
当時もこの時期から説明会や見学が始まった。でも僕らの時代は内定が出始めるのが6月だったので、今よりも随分長丁場だったけど。
最初はいろんな企業を見て楽しくてしょうがなかった。
筆記試験も受けるたびに余裕度が増したし、比較的小さなところから面接が始まるので、「なるほどこんなもんか」と試し受けをしたりして。
でも5月半ばぐらいだろうか、周囲の話を聞いていたら「あれっ?!なんか俺遅れてない?」と気づいた。
面接はたくさん受けてたけど、数が増えるだけで全然進んでない。
いつの間にか振り落とされてて、受ける先がどんどん減るのに、二次、三次と一向にステージが上がってない自分に気づいた。
その時の焦りっぷりときたら。
ぞわ~っと血の気が引いた瞬間を今でも思い出す。
それまでの自分はなんでだめ学生だったんだろう。
今思うと二つぐらい考えられる。
1.自分が何者か全く見せられてなかった。
もちろん、その頃もエントリーシートがあって一生懸命書いたし、自己分析も一生懸命したつもりだった。
でも最初いろんな会社を見る機会があったからか、どんな会社か見てやろう、みたいな上から目線というか驕りがあった。
だから真剣味が薄い。と今当時の自分を見るとそう思う。
ESでも面接でも、模範的なことばかり、要は借りてきたような言葉ばっかり使ってた。
抽象的な一般論ばかり。
企業は学生がどんなことを感じ、考え、どんな資質があるのか、自社に合って活躍してくれそうなのかを見極めようとする。
それなのに、志望動機であれ自分の性格であれ、どんなまとまった綺麗な言葉を練りに練って準備しても響いていなかった。
何にむかつくか、何に感動するか、それぐらい自分がむき出しになるくらいの経験や記憶をもとに自分が何者かを見つめ直せばよかった。
2. 表面的な会社の分析ばかりで、自分がそこで働くことを想像できてなかった。
そんな浅い状態だったので、企業分析も今思うと浅かった。
ここはどんな業界なんだろう、どんな業績なんだろう、どんな福利厚生があるんだろう。
そんな基礎情報はすぐに手に入るし、それに言及したところでこれまた響かない。
バイトとか以外で普通いわゆる企業勤めをしたことがない人が大半だからなかなかイメージできないのはしょうがない。
でも御社の製品が気に入って、とかは正直どうでもいい。
僕は文系だったけど、専門的な知識を除けば結局会社でやらないといけないことはどこも同じ。
これは転職や出向でいくつかの組織に所属した今だからこそ強く感じる。
商社でもメーカーでも多くの会社のHPとかで、望む人材について書かれてるけど、結局重視されてるのが、自分で考えて行動できる人、そしてコミュニケーション能力がある人。
結局それなのよね。
だったらそんな経験をもっとうまく言えればよかった。
格好いい経験を言えなくても全然いい。
サークルの合宿でも、ゼミの研究課題選びでも、合コンの幹事でもいい。
どんな些細なことでもいいから、自分がその役割で何を思い、悩み、みんなのために考えて最善の策を導いて実行したか。
きっとそんな経験は気づいてないだけで、ゴロゴロあるはず。
とにかくたくさんネタを出して、そこから選べばいい。
もしかすると小さい頃の出来事でもいいかも。
その方が自分がもともと持ってる資質に近いかもしれないから。
そしてそのネタで出てくる自分らしさで、この会社で働くとしたらどんなシーンになるだろう、と想像する。
きっと好きな人ができたら、あーしてこうして、とかこんな話してとかいろいろシミュレーションするはず。
それと同じ。
そうしたらもう少しその企業が生々しく見えてきて、自分とその企業の関係がより立体的に見えるはず。
みんな悔いのない就活をしてほしいな。
去年はボランティアで、学生さんたちの話を聞いたりアドバイスしたりしてたけど、今年もやりたくなってきたな。